本革＆リバティ　ラウンド長財布

　賑やかだった選挙戦も終わり、いつもと変わらない静かな日常です。個人的には、教育改革をきちんと進めていって欲しいと願っております。

もう少しで妻が旅立って、ちょうど３年になります。一つの区切りが来たのかなぁという思いです。
ちょうど最近新聞の文化欄に、作家栗本薫（中島梓）さん（2009年5月死去）の夫、今岡清さんの記事が載っていました。

作家とそのプロダクションの社長という関係でしたので、朝から晩まで一緒にいることが多かったようです。（何となく私たちと似ています。）
栗本さんの書斎は、今も生前のままの様子で、「朝から晩までいろんな話をした。普通の夫婦より精神的な結びつきは強かったと思う。」と語っていました。
あぁここにも同じようなの夫婦がいたんだなぁと涙が出そうになりました。
実は私もそのままの形で残っています。彼女が並べたままの本棚、そしてタンスの中も。何度かタンスの整理をしようと彼女の着ていたものを手にするのですが、涙がポロポロ流れて、それ以上作業することが困難になるため、結局そのままです。

最近、栗本薫さんが長男のために書かれた未発表作「いつかかえるになる日まで」という詩画集を出版されたそうです。
最後、意識を失う直前まで何かを書こうとしていた姿に、
「奥さんがそこまで頑張っていたことに恥じない、胸を張れるような生き方をしていきたい。」
と締めくくっていました。

妻の遺志を受け継ぎ、必死に前を向いて生きていこうとする姿に感銘を受け、励まされました。
妻の分も頑張らなくっちゃ！

 
　さて今回は、深みのある本革と内側にリバティ(StrawberryThief)のラミネート生地を組み合わせたラウンドファスナーの長財布を作りました。

表側は新デザインのパンチング加工を施してあり、高級感とエレガントさを感じていただけるようにしたつもりです。
内側は、リバティ生地の他に本革（オーク色）、シャンタン（レーヨン）、合皮（がま口部分）を使用しております。カードは全部で１８枚収納可能です。

大人かわいい感じをお望みの方どうぞ。
 

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