リバティ(メイ・モリス) トートバッグ
もたもたしていたら5月も半ばになってしまいました。
リンゴの白い花や椿も散ってしまい、庭には牡丹の花が咲き誇っています。新緑の良い季節です。
花を見ていると、日々入ってくる苦々しい情報を暫し忘れることができます。
最近ケルト装飾に関する古本を購入し読んでいます。
ケルトの国は、イギリスの西側今現在のアイルランドにあたります。経度は青森より高い位置にありますが、海流が暖かいため思ったほど寒くないようです。
とは言っても冬は氷点下近くまで下がるようですので、それ程甘くはないようです。
カトリックが主で、英国国教会(アングリカン・チャーチ)とは違って、ローマ法王を神の代理人とした教義となります。(そのため激しい英国との戦いがありました。)
ケルト装飾は、代表的なものとして「ダロウの書」と「ケルズの書」がありますが、本の表紙になっているのは、最も美しいとされているケルズの書にある文様になります。
古い文様は、不思議と心惹かれるものがあります。時が流れても新鮮な驚きや美しさを感じます。
その文様は何らかの形でリバティにも生かされているように感じます。
何とか生かせないかと思っていたのですが、一手間を加えることによって、ようやく細い線もインクを染み込ませることが出来るようになりました。
レーザーで刻印した後、レザーインク染み込ませ、透明なレザーコート液を塗って色落ちしづらいよう加工してあります。
今後様々な文様も組み合わせて、よりリバティの魅力を高めていけたらと思っております。
さて今回は、ご案内の通り細やかな文様を革に刻印したトートバッグを作りました。
表はリバティ(メイ・モリス)のラミネート生地 とブラックの牛革(オイルを含んだ柔らかい革)の組み合わせになっています。
前後に18cmファスナーがあり(正面はバラのモチーフ絵の刻印)、両脇のポケットは、下にダーツを入れて、ほんの少し膨らみを持たせました。
両脇ポケットの刻印の絵は、古代ケルト神話に出てくるアンヴァル(海の馬)をアレンジしたものになります。
バッグ口(34cm程度)は、ファスナー開閉になっております。
持ち手は、丸芯が入っており、52~65cm程度で調節ができ、肩にも余裕で掛かります。
内布は、リネン混の生地になります。
前面に2室に分かれたポケット、後面に20cmファスナーポケットがあります。
底板は取り出し可能になっております。
※内側の写真は後ほどアップいたします。
少し特徴的なデザインとなっておりますが、全体的には落ち着いた色合いとなっておりますので、
通勤・通学など幅広くお使いいただけるかと思います。
<サイズ> | 縦 28cm × 横34cm × まち 上部10cm 底14cm
持ち手のR寸法 付け根部分まで52~65cm |
こんばんわ。
ケルト装飾の本きょうみがあります。
素敵な模様、緻密ですね。
どこで探されるのですか?
いちど、図書館で探してみます。。
素敵なバッグができあがりましたね。
ともちゃん、いつもありがとうございます。
こちらの本は、ケルト/装飾的思想 鶴岡真弓著 筑摩書房 になります。
ちょっと字が細かいですが、装飾美はもとより思想的背景など興味深い内容となっております。
有名な本だと思いますので、図書館にもあるのではないでしょうか?
最近は、世界の文様 全5巻 小学館 も買いまして、文様の魅力を堪能しております。
今後の作品作りにも生かしていきたいと思っておりますのでお楽しみに~♪