レザー オーガナイザー オーダー品
6月に入り青森も半袖で過ごせるくらい急に暑くなってきました。沖縄は梅雨入りしているものの雨が少ないとのこと。沖縄本島やその周辺の離島などは水の確保が大変だと聞いていますので心配になります。
少し前になりますが、中曽根康弘元首相が100歳になられたとのニュースが流れていました。現役時代は、「風見鶏」とも言われ評価がまちまちで、私も決して評価は高いほうではありませんが、満100歳にあたり公開されたコメントにとても感動させられました。個人的に、特に心に残る部分だけ抜粋して紹介いたします。
私は政治家となって後、「結縁・尊縁・随縁」を自らの信条として政治の世界を邁進(まいしん)してきました。決して理屈では語れぬ偶然とも言える人との繋(つな)がり、縁によって自らが生かされている、そう考えれば、自分の才や能力も天から授かったものであり、この時代に生まれ、政治家となったことも天命であり、その宿運に感謝し、全力を尽して使命を全うすることこそ、この世に生を受けた御恩に報いる道と精進を重ねてきました。これは人智を超えたものへの畏敬(いけい)の念と共に神仏への感謝にも似た気持でもあります。
私が今日あるのも多くの方々のご支援のおかげであり、授かった縁と共に様々なお力添えに唯々(ただただ)感謝するのみで、言葉では言い尽くせぬものがあります。
政治家として国家の発展に何がしかの貢献を成し得たのか、後の世の評価も含め、政治家は常に歴史法廷に立つ被告人であるとの思いで精励努力を重ねてきました。時に政治の現状に対する所感を求められますが、時代が人をつくり、人が時代をつくります。其々(それぞれ)の政治世代が時代の抱える問題と課題に対し政治の責任を自覚し、勇断を以(も)って確(しっか)りと役割を果たしていくべきだと思っています。
(毎日新聞掲載より一部抜粋)
さらに最後のあたりに、「暮れてなお命の限り蝉しぐれ」というご自身の句も紹介されていました。
マレーシアでは、92歳で新首相なられたマハティール氏がおられますので、もはや私心の無い中曽根大勲位に新首相との声も冗談交じりで聞こえてきたりします。
それだけ今の国会議員の資質が劣化しているということなんでしょうか?
天命などと言う言葉を聞くと、つい陽明学の大家であり政界の黒幕とも噂された安岡正篤先生の姿を思い浮かべます。
若かりし20~30代の頃特に熱心に先生の本を読んだものです….。
すみません。つい自分の世界に入り込んでしまいました。
でも「結縁・尊縁・随縁」という言葉、身に染みます。
第二の人生、もう一度頑張ろうかなぁ~と思わされました。
さて今回紹介する作品は、以前作成したオーガナイザーを少し小ぶりにし、表はレザー、内側はシャンタン生地をメインにしたものを作成しました。
機能的には前とほぼ同じで、サイズが縦20cm横16cmマチ2.5cm程度になります。
今回、タッセル部分は市販の金具を使用し自作いたしました。
なかなか高級感のあるタッセルに仕上がっております。
バッグ内の小物の整理には便利かと思います。
こちらの作品も、お客様とやりとりをしながら、詳細を詰めて完成させました。
最後まで気持ち良く打ち合わせをさせていただきましたことを、この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。
今後も素敵なご縁を大切にしながら、精進していきたいと思っております。