レザー&リバティ ボストンバッグ(小)

 比較的暑い日が続いていますが、吹く風が爽やかで、「いつもこうだといいなぁ~」と口にしてしまいます。あちこちの田んぼで稲刈りが始まり、何とも言えない稲の良い香りが漂ってきます。秋は、食欲も知的好奇心も旺盛にさせてくれますね。

前回は、錦織圭選手の話題を書きましたが、あと一歩残念な結果になってしまいました。
ただテニス人気は高まったようで、テニススクールや関連グッズの売れ行きは好調なようですね。今回の件で、フェデラー選手の過去の発言も話題になっていました。

ある日本の記者が男子プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーにインタビューした時「なぜ日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのか」と聞いた。するとフェデラーは「何を言っているんだ君は? 日本には国枝慎吾がいるじゃないか!」と言ったとのこと。

ウィンブルドン5連覇と最多タイ記録を持つプレーヤーの言葉は重いですね。どうしても競技人口の多い健常者の大会に目を向けがちですが、同じ目線で勝利者を称えるトッププレーヤーの鋭い指摘にハッとされた方も多かったのではないかと思います。やはり人一倍努力し、高い頂に達した人間の見える世界は、少し違うのかも知れませんね。

人それぞれ登っていく頂は違うかと思いますが、最終的にたどり着く世界は同じように思います。それは登り切った人間にしか分からない世界だと思いますが、生きる喜びと感動、そしてどんな些細なことにも感謝できる素直な心、自他の隔たりを超えて認め合い、愛情を感じる世界なのではないかと思っています。

まだまだ先が長いですね。

 

さて、今回はリクエストをいただいたこともありまして、ブルーの角シボの革(ややハードな牛革)にリバティ(フェリシテ)のラミネート生地を組み合わせた、あおりポケット付きのボストンバッグを作りました。
とても発色の良い上質な革で、おすすめの一品です。

ボストン部分のリバティの生地のところにはキルト芯が入っています。他内布には薄手の芯が貼ってあります。
バッグ口は、先端にレザータッセルをあしらったマグネットボタン式のふたが付いています。
表と内側にあるファスナーポケットは20cm口になります。

その他内側に花柄のコットンを使用しています。

底面は堅い芯材が入っており、底鋲が付いています。
ボストン部分は、型崩れしづらいよう革にポリ芯を入れた玉縁処理をしています。
寸法は最後の写真をご参照ください。
重量は790gです。

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